本のソムリエ

あなたに合う本、ここにあります。

【熟読】社会人10年目までに知っておくべきドラッカー(第1回)

今回取り上げるのは、自己啓発の最高傑作でもある「経営者の条件」です。 

ドラッカー名著集1 経営者の条件

ドラッカー名著集1 経営者の条件

 

日本語訳タイトルを読んで「経営者を目指そうと思っている私にぴったり」と思っているあなた。原題である「The Effective Executive」の意味をしっかり噛み締めて下さい。この本は、経営者のための本ではなく、成果をあげるビジネスマンのための本です。経営者という肩書きにのみ釣られてしまう人にとっては、少し小難しい本でしょう。

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この本では、ビジネスマンのように「どうすれば成果をあげることができるのか?」について記載されています。その1つ1つを読み解き、自分の血肉としていきましょう。

 

*1:※1:原著では「the executive」という主語で語られている下りが、日本語訳では「エグゼクティブ」「物事をなすべき者」「彼ら」「成果をあげる者」と一貫性に欠けます。そこでエグゼクティブを私はビジネスマンと読み替え、それに当て嵌まらない者をサラリーマンと言うようにします。前者は成果をあげるために働きますが、後者は給料のために働きます

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【書評】ブラックジャック創作秘話 vol.5

今回取り上げるのは、この漫画です。

kindleでも出ています。 

この本の見所を、勝手に一言で表現すると… 

  1. 手塚治虫を「天才」の二文字で表現してはならない。
    • 線が書けないと言ってはバンビをトレースし、アシスタントの作品があれば目を通して批評し(自分の足元にも及んでいないことを安心し)、あくまで手塚治虫は努力する人だ。
    • 努力する人間は、努力しない人間を許せない。死に逝く直前でも、有り余る才能を発揮できずにイライラが募り、怒号を発してしまうほど。
    • 一生懸命努力して階段をのぼり、他の人と差が付いたら、のぼれなかった人間は「才能のお陰」「天才だ」と口を揃えて言う。
  2. 面白い仕事を断ってはならない。
    • 他人に取られるからだ。
    • できるかできないか、ではない。自分がやるか他人にやられるか、だ。

 

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【書評】申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。

今回取り上げるのは、この本です。

kindleでも出ています。 

申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。

申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。

 
申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。

申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。

 

 

この本の見所を、勝手に一言で表現すると… 

  1. コンサルタントと言っても十人十色、何より使い方を間違えてはならない。
    • 例えばジムのパーソナルトレーナーのような存在は、持っていない視点をアドバイスしてくれるから非常に有り難いし、役立つ。
    • しかし、パーソナルトレーナーがいるから痩せるのでは無い。自らが痩せる努力をしなければならない。なぜなら、痩せるのは自分だからだ。
    • 経営コンサルティングも同様である。やるのは自分であり、自社である。
  2. ツールや手法、数値目標はあくまで方法論。それ自体が解決してくれるわけではない。
    • 方法が目的になってはならない。
    • 現状と手法が一致しない場合、取るべきは現実である。人間をそもそも4つに分類したり、何かの型に嵌め込むのは限界がある。
    • ましてや人間を現在の実績だけで数値化しても、人間そのものの評価には結び付く筈がない。
  3. マネジメントは「人」がなすべきものであり、「人との調和」によって生まれる。
    • 20世紀型の「科学的管理法」や「XY理論」はもはや無意味だ。(ドラッカーの言うところの知識労働者には当て嵌まらない)
    • 特別な技術はいらない。人を愛し、成長を願うだけで十分である。

 

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【書評】PHP Business THE 21 11月号

今回取り上げるのは、 この雑誌です。 

 

この雑誌の見所を、勝手に一言で表現すると…

  1. シーネクスト・パートナーズ戸塚隆将さんの発言。
    • 世界のエリートは仕事において基本に忠実である。
    • 基本とは「継続的に実践することで差別化されるもの」である。
    • その実践には、自信・責任感・高目標が必要である。
  2. SKE48終身名誉研究生松村香織さんの発言。
    • 「できて当たり前」だから、頑張っても失敗したら自分の責任。

 

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