【書評】PHP Business THE 21 11月号
今回取り上げるのは、 この雑誌です。
この雑誌の見所を、勝手に一言で表現すると…
- シーネクスト・パートナーズ戸塚隆将さんの発言。
- 世界のエリートは仕事において基本に忠実である。
- 基本とは「継続的に実践することで差別化されるもの」である。
- その実践には、自信・責任感・高目標が必要である。
- SKE48終身名誉研究生松村香織さんの発言。
- 「できて当たり前」だから、頑張っても失敗したら自分の責任。
世界的に活躍するコンサルティング会社の社長と、名古屋に根を張るアイドル。全く立場の違う2人の発言ですが、その本質は全く一緒だと私は思いました。
それは「継続して続ける努力の大切さ」です。
努力とは、自分に積もり溜まっていくものだと私は常に考えています。努力した量や質が自分を裏切ることはありません。しかし、一方で努力をしたからといって成功するとは限りません。
なぜなら、私は努力とは「経験値稼ぎ」だと考えるからです。努力をするほど、経験値は溜まっていきます。しかし、どれほど経験値が溜まってもボス戦で負けることはあります。相手が自分より強かったか、気が緩んだかはともかく、「相撲に勝って勝負に負ける」ようなことは、まま起こります。
そうなると、いつの間にか内面が腐ってしまい、これぐらい良いか、もうこれ以上はいいや、自分はやることはやった、という「甘え」や「諦め」が出てくるものです。
皆さんの職場を見て下さい。努力することを諦め、昔の努力の搾りカスだけで仕事をしている人がどれほど在籍しているでしょうか。口だけで行動しない人がどれほどオフィスの机の前にへばりついているでしょうか。
努力をし続けるとは、そうした自らの内面から沸き上がる「甘え」や「諦め」の声に耳を傾けず、失敗は自らの責任だと認め、行動を起こし続けることを指します。
その結果の蓄積が「他者との差別化」に繋がるのではないか、と私は考えています。
社長とアイドル。周囲の環境も、仕事の内容も全く違えど、日夜努力を続けることで到達した領域は同じだということでしょうか。