本のソムリエ

あなたに合う本、ここにあります。

【書評】自民党と戦後史

今回取り上げるのは、この本です。

kindle版も出ています。

 

自民党と戦後史

自民党と戦後史

 
自民党と戦後史 中経出版

自民党と戦後史 中経出版

 

 

  1. 歴史とは勝者によって築かれるが、敗者の陰無くして築けない。
    • 鳩山一郎にとっての緒方竹虎池田勇人佐藤栄作にとっての河野一郎や藤山愛一郎、石井光次郎など、勝者は敗者がいてこそ、勝者となれる。
    • 敗者無き勝者は存在しない。結果的に、その勝者を積極的に支えようとする人材すらいないことになってしまう。
    • 2000年以降、小泉政権からは敗者は単なる敗者であり、忘却の彼方となっている。唯一存在感を示したのは福田康夫ぐらいか。
  2. 子は親をなかなか超えない、超えられい、それが種の滅亡に繋がる

 

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【熟読】社会人10年目までに知っておくべきドラッカー(第3回)

今回も、前回の続きである「時間管理」について読み進めて行きたいと思います。前回は時間の使い方の練習をしました。どうすれば間違って時間を無駄に使わずに済むかについて学びました。

今回は自分以外に依るもの、自らがコントロールできない領域にあるもの、すなわちマネジメントや組織構造に端する時間の無駄について読み進めます。

 

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【書評】エースと呼ばれる人は何をしているのか

今回取り上げるのは、この本です。

kindle版も出ています。

エースと呼ばれる人は何をしているのか

エースと呼ばれる人は何をしているのか

 

 

この本の見所を、勝手に一言で表現すると… 

  1. エースとセンターは違い、エースなら誰でも努力次第でなれる
    • センターとは「場所」である。要であり中心でありチームの顔である
    • エースとは自分の実力や魅力を発揮して輝いている人である。
    • センターはエースだが、エースはセンターではない
  2. エースの要素は自己の確立、自信、前進する力の3つである
    • 周囲を気にし過ぎたり、自分がどんな風に見られているかを気にし過ぎてははエースにはなれない。新しいものを生み出せない。
    • 自分が今まで積み重ねてきたものだけが絶対であり、自信の根拠になる。結果に繋がる正しい努力こそが大事。
    • 目標に向かって前進だけできる人がエースであり、ダメだったらどうしようと考えている段階で「逃げ口上」を作っている。

 

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【熟読】社会人10年目までに知っておくべきドラッカー(第2回)

今回も、前回の続きである「時間管理」について読み進めて行きたいと思います。今回は特に「どうやって時間を記録するか?」「記録した後はどのようなアクションを取ればいいか?」について読み進めます。

 

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【書評】急成長企業を襲う7つの罠

今回取り上げるのは、この本です。

kindle版も出ています。

 

この本の見所を、勝手に一言で表現すると… 

  1. 人間でも急激な成長には「成長痛」があるように、組織にも急激な成長が伴えば「成長痛」が発生する。
    • 組織とは人間の集まりであり、一方で、状況に応じた形態を取る必要がある(組織は戦略に従う)。
    • したがって理屈では解っていても、感情として従えない状況が発生する。
  2. 7つの成長痛のうち、殆どが人に関する問題である。
    • 状況が変わっても、前と同じように行動する人間がいる。求められていることをやれない人間がいる。
    • 「成長痛」の解決策の殆どが、現実を直視し、理解させるマネジメントの力量の問題である。

 

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【書評】ヒューマン・コマース グローバル化するビジネスと消費者

今回取り上げるのは、この本です。

kindle版も出ています。

 

この本の見所を、勝手に一言で表現すると… 

  1. 楽天ECサイトを「通販カタログ」と捉えずに「ショッピングモール」と考えることで成功した。
    • 通販カタログ形式で、販売の主体を「楽天」にするのではなく、ショッピングモール形式で、販売の主体を「店舗主」にして楽天の役割を場所貸しに徹することで楽天は他と差別化することに成功した。
    • 当時の「物販」は通販が殆どであり、カタログ形式が殆どだった。今までのやり方をインターネットに当て嵌めた既存事業主の頭の固さに三木谷氏は救われたとも言える。
  2. とにかく人を呼び込まなければモール(プラットフォーム)は廃れる。言い換えれば、「人気(ひとけ)」さえあれば、どんな商売をやっていても、ある程度の小金は稼げる。
    • 人が人を呼ぶ状態を作ることに楽天は長けていて、そうした環境を「楽天経済圏」とした。
    • その経済圏の行き着く先は「独自通貨の発行」であり、その発想は福井晴敏の小説「人類資金」に非常に似通っている。
  3. 全てを自社サービスで賄うにも限界がある。その代替策の1つがプラットフォームの形態である。
    • ファミコンを提供する任天堂とソフトを製作する会社のように、互いに保管し合う関係を持つ場所をプラットフォームと呼ぶ。

 

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【書評】売国

今回取り上げるのは、この本です。

kindleでも出ています。 

売国

売国

 
売国

売国

 

 

この本の見所を、勝手に一言で表現すると… 

  1. 目に見えているものだけが真実とは限らない。
    • レッテルという「決めつけ」は、ときに真実を覆い隠すお札となる。
    • 真実は物証によって積み上げられる。推測や心証は、レッテルを通して見ることもできる色の付いた眼鏡である。
  2. 「国を売る」とは、国の体・形を崩し、その支えとなっていた力を他の国にもたらすことにある。武力ばかりとは限らない。
    • 国家を国家たらしめているものは何か?

 

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